お葬式などで、お坊さんがお経を唱える間に、参列者が一人一人故人とお別れする場面で、必ずご焼香を行うのは一体なぜでしょうか。日本人の心には、身を清めると言う気持ちがどこかに浸透しています。葬儀に行った帰り、香典返しの中にお浄めの塩が入っている場合もありますが、葬儀に行って、不吉で忌み邪悪な気を取り払い、その気を家に持ち込まない様、塩で自らを清めると言う習わしがあります。
ご焼香も簡単に言えばお葬式における習わしで、故人に最後のお別れを行う際、葬儀では塩でなく、細かく砕いたお香で身を清め、そして心も一度リセットして、邪念を取り除いて、純心な気持ちで向き合ってお別れを行います。
確かに手を合わせる前に、ワンクッションこの様なアクションを行う事で、何となく気持ちを落ち着かせ、素直で純粋な清浄な心で故人と向き合える気がします。
ご焼香とは仏や死者に向け香を焚いて拝むことを意味しています。葬儀などで見かけることも多く、細かくした香を香炉の中に落とすというのがやり方になります。以上のことからもわかるように、心と身体の穢れを取り除いて清浄な心でお参りしるための作法であり、一般的には左手に数珠をかけ右手で焼香を行います。
これは式辞上の規模や様式によってやり方が3つくらいのパターンに分けられています。その種類は立礼焼香、座礼焼香、回し焼香の3種類に区別されます。式場の規模や様式によってこのやり方が異なってくるのであらかじめ確認しておくことが必要です。
また信仰している宗派によって何回焼香するかというのも異なってきます。相手の宗派に沿ってやるというほうが丁寧ですが、自分の信仰している宗教があるならそのやり方に沿ってやっても問題ありません。もしよかったら、是非参考にしてみてください。